終局までの Leela の判定結果を得る

Leela の判定結果を得るには,次のように実行します。
1)『SGF』データをLeelaに読み込み,「10手戻し」ボタンを何回も押して,対局初期時の棋譜に戻します。
2)メニュー『Analyze』→『Stary/Stop Analysis』をクリックします。同時に,『Analysis Window』と『Show Histogram』にチェックを付けます。
3)「10手進み」ボタンを何回も押して,終局まで進めます。
このようにすると,下図に示すような図が得られます。


白が準備不足で黒を分断に行った局面

この碁では,勝率ヒストグラムの変動が少し落ち込む場面がありましたが,何事もなく過ぎ去りました。それは,白の準備不足とうっかり見損じの結果でした。まず最初の局面を見てみましょう。
左側の「次の一手の棋譜並べ」には棋譜の終局図が表示されています。そこで,手数窓 No. に「149」を入力し,「Jump」ボタンを押すと,下図のようになります。


上図から,送りボタン >> を押して確認するとわかるように,黒の反撃にあって,白は何もできませんでした。
しかし,白が準備をしてから黒の分断に向かえば,成功していました。すなわち,白「149」は,下図の白 ① ,③ のように準備をしてから,白 ⑤ に分断に行けば,以下の想定図が示すように,白の勝ちでした。


白はうっかり見損じで最後のチャンスを失う

上記の準備をしないで,黒の切断を行ったため,うまくいきませんでしたが,まだチャンスは残されていました。
「次の一手の棋譜並べ」で,手数窓 No. 「160」を入力し,「Jump」ボタンを押します。黒「160」と打っても,右上隅の黒一群は1眼しかできない(うっかり見損じ)と早とちりをしていました。黒 162, 164 と打たれて,2眼できては万事終わりました。


白「161」では,上図のように,白 ① と打てば,右上隅の黒一群は取ることができました。このようになれば,白にまだ望みがありました。